シンポジウムを終えて

2013年10月31日17:42

去る10月20日、大阪大東市にあるサーティホールで
ホリスティック医学シンポジウム2013大阪を開催しました。
テーマは「こころ、からだ、たましいの断捨離~自分らしく生きるための選択」です。
演者はやましたひでこさん、帯津良一先生、おのころ心平さん、井上ウィマラさん、
総合司会はホリスティックケジャパン代表の相原由花さんにお願いしました。

当日は雨だったにもかかわらず、約700名の方が来て下さいました。
私の出番は、パネルディスカッションの司会と最後の挨拶だけでしが、
その準備や進行のことなどを当日までずっと考えていたので
とても緊張しており、ほとんど昼食が喉を通らないほどでした。
(でも、昼食時に帯津先生と一緒に缶ビールを一本、いや一本半飲みましたが…)

さて、今回は断捨離という考え方を通して、
もう一度医療というものを見つめ直してみようというのが中心テーマでした。

断捨離というと、単なる片付け術のように思われるかもしれませんが、
これは断捨離の本質ではなく表面的なことであり、
また本質にたどり着くための第一歩にすぎません。
そのことを如実に語っていたのが、
帯津先生のごちゃごちゃした院長室に対するやましたさんのコメントでした。

本とお酒しか置いていないごちゃごちゃした院長室で
帯津先生が昼寝をしている写真がスライドで大きく映し出されました。
机の上は30cm四方の小さなスペース以外、すべて本で埋め尽くされており、
しかもその僅かなスペースも帯津先生が
椅子に座って昼寝をする際に足をのせる足置き場になっていました。
ここは断捨離の実践で見られるスッキリとした部屋とは正反対の部屋であり、
誰がどう見ても、反断捨離のように見える写真でした。

断捨離に対する宣戦布告とも思えるこの写真を見て、
当のやましたひでこさんはどう思ったのかを知りたくて
パネルディスカッションの最初の質問として聞いてみました。
その時のやましたさんの答えが、
断捨離の本質を突いているようでちょっと感動しました。

つまり断捨離とは、その人と空間や物との関係性を問い直すことであり、
その空間でくつろげたり、ゆったりと呼吸ができるのであれば
その人との関係性には問題はないと考えるとのことでした。
帯津先生の部屋は、様々な人から送ってくる本やお酒でいっぱいなのですが、
それらは滞っているわけではなく、常に循環しており、
また、その空間でちょっと昼寝がしたくなるような心地よさもあり、
そうであれば、帯津先生とその空間(部屋)との関係性はきわめて良好であり、
あの一見ごちゃごちゃに見える部屋も、
断捨離的には全く問題ないというのです。

これは、たんに片付ければよいという表面的な断捨離ではなく、
その本質はその人と物や空間との関係性を問い直すことだという話しを聞き、
断捨離の奥深さを垣間見た気がしました。

また、やましたさんの自分の健康や医療に対する姿勢には共感しました。
基本的に医者嫌いと言っていましたが、これは私も同じです。
やましたさんの場合、先ずはセルフケアありきであり、それでとことんやっていく。
しかしそれが限界だと思ったならば、医者に行くという決断をする。
医者に行ったら、あとはどうなったとしても医者に任せる。
この考え方には私も同感です。

ただこの際、どこで医者に行き、医療を受けるかという決断が難しいのですが、
今の状況や身体の状態から、これは医者に行くべきだと判断する力は
断捨離の実践により培われるものではないかと思いました。

つまり、普段の生活における、不要なものを捨てるという行動を通して、
自分の、物に対する執着心や
自分の中にあるこだわりやとわられの存在に気づけるようになり、
また捨てるという決断を通して、
自分にとって本当に必要なものは何なのかに気づき判断する力を培い、
さらに磨いていくことができるようになるというわけです。

今回のシンポジウムで断捨離が単なる片付け術ではなく、
自分の心を見つめ、磨き、高め、洗練させるための手段であり、
考え方であるということがよくわかりました。

一方、ウィマラさんは、医者の父性やナースの母性、
それらを通して自分が大切にされたという実感を持てる体験が、
物事を冷静に見ることができるようになるためには必要だと言っていましたし、
おのころさんは医療財政や環境の問題をもとに
いかに今後はセルフケアが必要になってくるか、
また社会事業としても地域医療の活性化が必要になってくるのかについて
熱く語ってくれました。
おのころさん自身、2018年にはそのようなことを実現するための
施設を作ると言っていましたので、今からとても楽しみです。

シンポジウムを無事終え17時半からは
近くの居酒屋を借り切っての打ち上げでした。
スタッフ20人近くに加え、おのころさんの関係者や様々なゲストが入り乱れ、
全員で40名以上にはなったと思います(正確な数は把握していません)。
笑い学会の昇先生も乱入し?、大いに盛り上がりました。
いつものように?この日も私は忘却力と泥酔力を遺憾なく発揮し
気づいたときはホテルのベッドの上という状態でした…
いつものこととは言え、正直ちょっと気が滅入る瞬間でもあります。

また二年後にはシンポジウムがあります。
この一年はシンポジウムのことは考えずにのんびり過ごし、
来年の今頃から次回の企画を考えはじめ、
その後一年かけてじっくりと練り上げていきます。
二年後にどのようなシンポジウムが開催されるか乞うご期待を!

最後に、参加して下さった皆さん、本当にありがとうございました。
シンポジウムを陰で支えて下さったスタッフの皆さん、
本当に、本当にありがとうございました。
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テーマ : モノの見方、考え方。
ジャンル : 心と身体

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プロフィール

黒丸尊治

Author:黒丸尊治
もともと心療内科医でしたが、縁あって今は緩和ケア医として仕事をしています。もともと、コミュニケーションや「心の治癒力」に大変興味をもっており、今はホリスティック医学にもかかわっています。どちらかというと、のんびり屋でマイペースです。あまり人と同じことをしたくないという、天の邪鬼なところあり。
ホリスティックコミュニケーション実践セミナーHPはこちら。
http://holicommu.web.fc2.com

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