生命の誕生を考える 

2010年06月10日16:51

まず最初に、ちょっと変な質問をしてみたい。
ある廃材置き場にあった部品が、竜巻によって巻き上げられ、
その結果、ボーイング747型旅客機が組み立てられることはあるか?
そうたずねられたら、たいていの人はあり得ないと答えるだろう。
100万年に1度くらいならそこに落雷が落ち、
偶然にも鉄板と鉄板がうまく接合されることがあるかもしれない。
しかしそれが飛行機にまでなる確率はゼロに等しいと言えよう。

では地球上の気体に含まれる化学物質が組み合わせられることにより
偶然、有機体が生まれるという可能性についてはどうだろうか?
これは十分にあり得ると考えるのが一般的であろう。
なぜならば、有機体の存在なくして誕生の誕生はなかったからだ。

しかしある天文学者の計算によると
気体中の化学物質から偶然に有機体ができるのと
廃材置き場の部品からボーイング747型旅客機が偶然組み上がるのとでは
確率的には同じだという。
つまりどちらもほぼゼロの確率なのだ。

ではもう一つ。
一文が100文字からなる文章があったとしよう。
では、目をつぶってこれらをランダムに組み合わせ、
その結果、意味のある文章が作ることはできるだろうか?
さらに、一文が1万文字だったら?
これも多分、ほぼゼロに近い確率になるであろう。
何をくだらない話を!と思うかもしれないが、もうしばらくお付き合いを。

ではこれはどうだろうか。
人間は約25,000の遺伝子が存在すると言われている。
その遺伝子情報はDNA上の4種類の塩基配列の組み合わせで決定され、
その数は30億、つまり30億文字の組み合わせで構成されている。
それらによりアミノ酸が作られ、その組み合わせにより
10万種類以上のタンパク質が作られ、60兆もの細胞を形成する。
もちろんこれらの配列が正確でなければアミノ酸は作れず、
タンパク質も細胞もできないので人間など影も形もなくなる。
このようなものが偶然の積み重ねで作り上げることはできるであろうか?

ダーウィンの進化論によれば偶然と必然の組み合わせによって、
最終的には人間のような複雑な生き物も生まれてきたことになっている。
しかし、今見てきてように果たして
奇跡的な偶然が何百万回繰り返されたとしても
生命が生まれる可能性は極めて低いのだ。

では、どうして生命が誕生し、人間が出現できたのか?
キリスト教の人は神が創造したと言うかもしれない。
私としては否定するつもりはないが、肯定もできない。
もっとも人間が偶然の積み重ねにより、
気体中の化学物質から進化して人間が生まれたという説よりも、
可能性がありそうな気もしなくはないのだが…。

また次のように考える人たちもいる。
これだけ複雑な構成要素を持つ生物が偶然の積み重ねだけで、
たまたまできたとは思えない。
そこには、何か意図を持った「知性」が関わり、
化学物質から有機体を作り出す過程を方向付け、
原始生物を意図的に進化させ、動植物や人間の誕生を促した。
ただしここで言う「知性」とは神とは限らない。
村上和男先生の言う「サムシンググレート」や「宇宙の意志」と呼ぶ方が、
聞こえはよいかもしれない。

この考え方はインテリジェント・デザイン理論という。
私も今までは偶然の積み重ねにより生命が誕生したという考えや
ダーウィンの進化論をあまり疑うことなく受け入れていた。
しかし、廃材置き場の部品から偶然だけで飛行機ができ、
1万の文字をランダムに並べて意味のある一文になるかと言われたら
やはりそれは難しいと考えざるを得ない。

現在、ダーウィンの進化論も様々なところから疑問が投げかけられている。
生物の形態に生じる変化は、遺伝子レベルでの変化が長い時間をかけ、
ゆっくりと起きると言われているが、
実際にはAからB、Cという形態を経てDに進化したと言われても、
途中段階であるBやCの化石はほとんど見つかっていないのだ。
まるでAから突然Dが現れたかのように見えるのだ。

実際、今から5億5千万年前のカンブリア紀の1000万年の間に
それまで数十種類しかいなかった生物が、
突如として1万種もの多種多様な生物が現れた。
これはカンブリア爆発と言われている。

そして、ある「種」は何百万年も形態変化を起こさないまま生き続け、
その後突如として、また新しい「種」が現れるという状況が認められている。
段々と次第に形態が変わっていくわけではないのだ。
こんなところからもダーウィンの進化論には疑問を持たれている。

インテリジェント・デザイン(宇佐和通著、Gakken)を読んでから、
われわれは「サムシンググレート」によって生かされ、見守られている、
という方が事実なのかもしれないと思えるようになってきた。
物事を突き詰めて考えるといろいろ不思議なことがでてくるものだ。
ああ、また思いを巡らすテーマがひとつ増えてしまった。
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プロフィール

黒丸尊治

Author:黒丸尊治
もともと心療内科医でしたが、縁あって今は緩和ケア医として仕事をしています。もともと、コミュニケーションや「心の治癒力」に大変興味をもっており、今はホリスティック医学にもかかわっています。どちらかというと、のんびり屋でマイペースです。あまり人と同じことをしたくないという、天の邪鬼なところあり。
ホリスティックコミュニケーション実践セミナーHPはこちら。
http://holicommu.web.fc2.com

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