心や環境が遺伝子をコントロールしている!

2010年04月15日17:34

とても刺激的な本を読みました。
「思考のすごい力」(ブルース・リプトン著、PHP研究所)です。
題名を見る限りあまり魅力的な本とは思えませんが…
原著の題名は「The Biology of Belief」であり、
直訳すると「信念の生物学」となり、これも今ひとつです。
でも中身はとてもワクワクさせられるものでしたので、
今回はこれを是非、紹介したいと思います。

私たちの細胞は約60兆あると言われており、
それらはすべてDNAに書き込まれた遺伝子情報に基づいて作られています。
そしてヒトゲノム計画により、ヒトのすべての遺伝子の暗号、
つまりDNAに書かれている「地図」の全貌が解明されました。
この遺伝子地図に基づいて特定のタンパク質が作られ、
目や鼻、肝臓、皮膚、免疫細胞といったすべての細胞が生み出されます。
この事実からすると、すべてはDNAや遺伝子によって支配されている!
と、思いがちですが実は違うのです!

DNAは自らが勝手に動きだし、タンパク質を作るわけではないのです。
このタンパク質を作るためには、
そのスイッチを押して作業をスタートさせる必要があります。
つまり、遺伝子以外の「何か」がそのスイッチを押さなければ
遺伝子地図に基づいて必要なタンパク質を作ることができないのです!

では、その「何か」とは何でしょう。
それは、なんと環境だというのです!
つまり私たちの生体機能は遺伝子によってコントロールされているではなく、
細胞の外側にある環境からのシグナルが
遺伝子を活性化させたり不活性かさせたりしているというのです!
遺伝子自身が自らをコントロールしているのではないのです!

それからもうひとつ遺伝子の働きをコントロールするものがあるのです。
それは「心」です!
環境からの信号やエネルギーのみならず、
「心のエネルギー」も遺伝子の働きに影響を与え、
細胞機能の元となるタンパク質を活性化したり抑制したりしているというのです!
しかも環境エネルギーよりも心のエネルギーの方が
ずっと身体に対する影響力が大きいというのです!

こんなケースが紹介されていました。
先天性魚鱗癬(ぎょりんせん)という命にかかわる遺伝病があります。
15歳のその病気の少年に対し、メイソン医師は催眠療法を試みました。
その少年は全身がゾウの皮膚のようになっていましたが、
催眠療法によってそれが健康なピンク色の皮膚になったというのです。
この報告は「British Medical Journal」という医学雑誌に載っています。

この事実は、心が遺伝子プログラムを覆したことを示しています。
心のエネルギーがこの病気を発症、維持させている遺伝子のスイッチを
オフにすることで、この遺伝病が表に出なくなったと考えられます。
同様なことは、がんの自然治癒でも言えます。
がんの発症や増殖、転移にかかわる遺伝子に心のエネルギーが働き、
そのスイッチをオフにすることができたならば、
がんは進行しなくなったり消滅したりすることもあるということです。
遺伝子にプログラムされている地図を変えることはできないかもしれませんが、
その地図を読み取るか否かは、環境や心に主導権があるのです!

これはまさに「心の治癒力」が、
がんの進行を抑える可能性があるということではないですか!
もっとも、ここでは単に「心」と書いていますが、
その意味するところは単純ではありません。
意識、潜在意識、思考、感情、行動といったものが複雑に絡み合ったものが
ここで言う「心」なのです。

今の医学は遺伝子がすべてを決定するという
遺伝子決定主義、遺伝子至上主義の考えが主流ですが、
この本で紹介されている最先端の生物学(エピジェネティックス)の世界では、
それはすでに時代遅れの考えになっています。

環境因子には温度や光、磁気、周波数といった物理的な要因もあれば、
食事、喫煙、環境ホルモンといった化学的要因もあります。
これにストレス、不安、喜び、希望、イキイキ感といった心理的要因が
相互作用的にかかわっているのです。
これらすべてが、よい意味でも悪い意味でも、
遺伝子に影響を与え、それが身体にも大きな変化を与えることになるのです!

私は「心の治癒力」の重要性を昔から言い続けてきました。
この本を通して、自分が主張してきたことが
科学的にも認められてきているということが分かり、とても感動しました!
これを励みに、今後も「心の治癒力」をいかにしてうまく引きだすのかについて
さらに磨きをかけていきたいと思います!!
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プロフィール

黒丸尊治

Author:黒丸尊治
もともと心療内科医でしたが、縁あって今は緩和ケア医として仕事をしています。もともと、コミュニケーションや「心の治癒力」に大変興味をもっており、今はホリスティック医学にもかかわっています。どちらかというと、のんびり屋でマイペースです。あまり人と同じことをしたくないという、天の邪鬼なところあり。
ホリスティックコミュニケーション実践セミナーHPはこちら。
http://holicommu.web.fc2.com

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