芸能人格付けチェック!

2016年01月03日08:08

みなさん、あけましておめでとうございます。
いよいよ、平成28年の幕開けですね。

さて、普段はあまりテレビを見ない私なのですが、
元旦に放送される「芸能人格付けチェック」だけは特別で、
毎年、真剣に?見ています。

今回もとても楽しませてもらいました。
最初は100万円のワインと5,000円のワインを飲み比べ
どちらが100万円のワインなのかを当てるというものですが、
これがなかなか面白いんです。

一般的に考えると、答は歴然としており
誰でもわかりそうなものですが、
実際にやってみると、皆さんかなり迷われ、
結局、半分くらいの人が間違うのです。

どちらが高級ワインかを決めると、その理由を言うのですが、
それぞれが、あれこれ蘊蓄を披露しながら、
そのワインが、芳醇で高級感あふれる味わいがあるとか、
とても貫禄と奥深さを感じるといった話しをします。
しかし結局、それが安い方のワインだったりするのです。

もっとも、皆さんの話を聞いていると、
明らかに味は違うのですが、
どちらが高級ワインかとたずねられると
どうもはっきりとは判断しかねるようです。

この番組を見ながら、いつも思うことがあります。
味は主観的なものですから、好みがあってもよいのですが、
そこに高価だとか銘柄といった情報が入ってくると、
その瞬間、味よりも、その情報がもつイメージの方が先行してしまい、
それが、おいしいとかおいしくないといった味を感じる、
正確に言うと「感じようとする」のだと思うんです。

つまり、味がおいしいからおいしいと感じるのではなく、
これはおいしいに違いないという思いが、
おいしさを作り出しているということです。

そのことは、「味覚」チェックでも同様でした。
ミシュラン常連の超有名店が提供する最高級食材を超一流の技で調理し、
その味を吟味するというものですが、
これまた、庶民的な安物の食材と区別がつかないことが多いんです。

例えばスッポン鍋(3,800円)のスッポンとカエル(1匹300円)、
アワビのステーキ(時価7,800円)とトコブシ(1枚200円)
フカヒレの姿煮(9,000円)と人工フカヒレ(100グラム600円)
鯛めし(時価5,000円)の鯛と冷凍ティラピア(1尾400円)
といった具合です。

結局、高級素材であろうが、冷凍食品や人工ものであろうが、
味に関してはあまり区別がつかないということです。
ここでも、高級料亭で手間暇かけて作られた料理であれば
おいしいに決まっているという思いが、
おいしく感じさせているのだということがよくわかります。
もちろん実際には、お店の雰囲気とか、
誰と食べたかといったことも味覚に大きく影響するため、
様々な要因の総合した結果としてのおいしさだと思います。

私たちは、食材そのものの味が、
その料理のおいしさを決める最も重要な要素のように思っていますが、
実は、食材そのものはあまり決め手にはならないという
ショッキングな事実がこのことからわかります。

チェック6の「牛肉」も全く同様であり、
どちらが100グラム20,000円の飛騨牛の最高級ヒレ肉で、
どちらが100グラム900円のアメリカ産牛肉なのかも
半分以上の芸能人が間違っていました。
ということは、味だけで判断するのであれば、
100グラム900円の肉で十分だと言うことですよね。

また音楽に関しては、
ヴァイオリンとチェロによる三重奏の音色を聴き、
どちらが総額32億円の楽器によるもので、
どちらが初心者用の総額80万の楽器によるものかを
聞き分けるという「音感」チェック、
それとプロの吹奏楽団「東京吹奏楽団」と
アマチュアの「玉川大学吹奏楽団」の演奏を聞き分ける
「吹奏楽」チェックがありました。

私もテレビを通しての演奏を聴いての判断でしたが、
自信を持って答えたものの、ふたつとも間違え、
子供たちからひんしゅくを買ってしまいました。
(もっとも子供たちも区別がつかなかったようですが)

これもだいぶ意見が割れました。
結局、高額な楽器だろうが、プロの演奏だろうが、
あるレベル以上であれば、
素人からすると、演奏そのものの違いは
あまりわからないということだと思います。

音楽には楽器による微妙な音色の違いや
演奏家による表現力の違いなどがあるとは思いますが、
プロからすると明らかな違いとしてわかるのかもしれませんが、
素人からすると、その違いは
まあり気づかないほどの微妙なものだということです。
プロの世界では、この微妙な違いが大きくものを言うのでしょうか、
一般人にとっては、あまり関係なさそう気がします。
曲を聴いて、楽しめればよいのですから。

あとは「盆栽」の問題もありました。
これは、日本を代表する盆栽作家の作った盆栽(1億円)と、
お菓子で作った盆栽(7万円)を区別するものでした。

これは近くで見たらわかってしまうので、
ある程度遠くから見て判断するものでしたが、
これは「ひっかけ問題」のような気がしました。
ひとつは、これが盆栽だというような典型的な盆栽でしたが、
もうひとつは、しだれ桜のような雰囲気の寂寥感漂う作品でした。

見た目での印象で判断するしかないので、
私は、典型的な盆栽の方が1億円だとしたらあまり面白くないなあと思う一方、
その裏をかいて実は典型的な方が、本物かもしれないと迷いましたが、
最終的にはしだれ感のある盆栽の方を本物だと判断したのですが、
正解は典型的な盆栽の方でした。

これは、作品自体からは区別がつけられないと思うので、
あとは直感で判断するしかありません。
そうであれば、番組制作者の意図を読むしかありません。
その意味で、この問題はあまりよい出題とは思いませんでした。

この番組を見ていると、
人はいかに知識や思い込みに左右されながら、
物事を判断しているのかということがよくわかります。
実は、日常ではこのように思い込みで物事をみていることがほとんどです。
ただ違うのは、そうわかっていながら楽しむ人と、
本気でそう思いながら楽しんでいる人がいるだけのことです。
皆さんは、どちらのタイプですか?

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プロフィール

黒丸尊治

Author:黒丸尊治
もともと心療内科医でしたが、縁あって今は緩和ケア医として仕事をしています。もともと、コミュニケーションや「心の治癒力」に大変興味をもっており、今はホリスティック医学にもかかわっています。どちらかというと、のんびり屋でマイペースです。あまり人と同じことをしたくないという、天の邪鬼なところあり。
ホリスティックコミュニケーション実践セミナーHPはこちら。
http://holicommu.web.fc2.com

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