ついに新刊本が出ます!

2013年12月25日06:12

構想から3年、書き始めてから1年、出版が決定してから半年、
ついに念願の新刊本が1月8日に発売になります!
タイトルは「心の治癒力をスイッチON!」(BABジャパン)です!!

心の治癒力をスイッチON!

でもこのタイトル、実はあまり気に入っていません。
せっかく、セラピストやコミュニケーションに関心のある人向けに
コミュニケーションスキルの実際を学んでもらうことを目的に書いた本なのに
タイトルを見る限り、そのようなイメージが全く伝わりません。
そのことを出版社に伝えたら、
ちょっと相談しますと言われたので期待していたのですが、
結局、吹き出しの中にある
「対話力でカンセリングが変わる」の「カウンセリング」の文字が
以前よりちょっと太くなっただけでした。

おまけに、本文では全く「対話力」という言葉を使っていなかったのですが、
表紙に対話力という言葉があるので、
「はじめに」の章の中で「対話力」という言葉を使ってくれませんかと言われ、
急きょ、少しだけ文章を書き直しました。
本の内容を読んでタイトルを付けるものだと思っていたのに、
タイトルに合わせて、本文を変えたというのは初めてです。
まあ、出版者の意向ですから仕方ないですけど‥。
売れてくれたらそれでいいです。
あとは口コミで評判が高まるのをじっと待ちます。

さて、この本の内容ですが、
第1章「何によって人は癒されるのか」では、
セラピー、セラピスト、クライエントと
「心の治癒力」、「体の治癒力」との関係についてまとめてみました。
クライエントの自己治癒力には心の治癒力と体の治癒力の双方が関与しており、
それらは相互作用的に機能しています。
そして人が癒されるのは、セラピーそのものの効果だけではなく、
クライエントがセラピーやセラピストに対して抱く
期待感や信頼感、癒し感も重要になってきます。
さらにセラピストのコミュニケーションも
クライエントの「心の治癒力」に大きな影響を与えます。
つまり、これらすべての要因によって人は癒されているというわけです。
自分で言うのもなんですが、
人が癒される本質につて簡潔にまとめられていると思います。

第2章「心の治癒力を引きだすコミュニケーションとは」では、
このコミュニケーション法の根底にある考え方について書いています。
心は機械と同じではないので、いくら原因を見つけ出したとしても
壊れた部品を取り替えるようには、心を取り替えることはできません。
ですから心の問題においては、原因探しをしてもあまり意味がないのです。
心の問題を解決するためには、
クライエントの中にある「うまくできていること」に目を向け
それを上手に引きだすことが重要になります。
これが心の治癒力を引きだすコミュニケーションの中心テーマになります。
あと、この章では、私の好きなプロレスのお話しもさりげなく取り入れ、
ちょっと遊ばせてもらいました。

この二つの章はいわば総論ですが、
次の第3章から第10章までは
コミュニケーションスキルについての各論の部分です。
先ずは第3章で具体的な症例を通して、全体像をざっと見たあと
その後の章で、個々のテーマについて詳しく書きました。
第4章「傾聴力―「心」と「頭」で聴く」
第5章「反応力―「わかってもらえた」を引きだす」
第6章「目指すべき解決像を明確にする」
第7章「質問力―「できていること」に焦点を当てる」
第8章「スケーリングの利用」
といった具合です。

セミナーでのデモンストレーションの症例を取り上げながら
できるだけわかりやすく書いたつもりです。
特に傾聴力と反応力のところでは、
今まで誰も語らなかった(と思っている)ことについて書いてみました。
例えば、クライエントの話しにどうしても共感できないような場合は、
共感する必要はありません、といった話しです。
そのようなクライエントの話しに共感しようとすると
どうしても巻き込まれてしまうことになり、
逆に不快感や反発、怒りといった感情が出てきてしまうのです。
ですから、このような場合は共感しようなどと思うのではなく、
「この人はそういう考えを持っているんだ」と「頭」で聴けばよいのです。
「心」で共感して聴かなくてもよいのです、
いやこういうケースでは「心」で聴いてはいけないのです。

また反応力のところでは、
クライエントがセラピストに「わかってもらえた」と感じるのは
実は錯覚であり、思い込みなのです、とも書きました(やんわりとですが)。
実際にはセラピストがクライエントのことを
本当に「わかる」ことなどできないのです。
ですから、クライエントを理解しようとすることは大切ですが、
そこに多大な労力とエネルギーを費やす必要などないということです。
こんな話しを聞くと、カウンセリングのイメージがちょっと変わりませんか?
詳細については本書を読んで頂ければと思います。

私が教えているコミュニケーションスキルは、
ブリーフセラピー(特に解決志向アブローチ)をベースにして、
その上に自分なりの考えやスキルを加味したものです。
そのため純粋な解決志向アプローチとはずいぶんと異なる部分もあり、
その典型が第9章「ボトルネックを探せ」です。
解決志向アプローチでは基本的に原因探しはしませんが、
しかし悩みの根底にある最も重要な問題に目を向ける必要はあり、
これを探すためのアプローチは実はとても重要なのです。
この視点がないと、的外れの問題や枝葉末節の問題にこだわってしまい
いつまでたっても本質となる問題へのアプローチができないのです。
本書では簡単に書いてありますが、実はこれが一番難しいのです。

第10章「実際のケースから学ぶ」では、
苦手な同僚看護師への対応で悩んでいた洋子さん(仮名)の
デモンストレーションでのやり取りのすべてをできるだけ忠実に再現しました。
彼女の話をどのように考え、どのような質問をしたのかについて、
その意図や流れが十分にわかるよう、詳細な解説も付け加えています。
そしてそのやり取りのすべてを図示したものを章の最後に載せました。
この図を見れば全体のやり取りが一目でわかりますし、
どのように考えてこの症例に取り組んだのかも理解できるという優れものです。

最後の第11章は「スキルを越えて」です。
私が東京と京都で定期的に行っている
ホリスティックコミュニケーション実践セミナーの意義について書いています。
ここで行うトレーニングは、もちろん
コミュニケーションスキルを身につけることを目的としていますが、
しかしそれ以上に重要なことがあります。
それは新しい「ものの見方」を学ぶことであり、
その結果、ものの「見え方」が変わってくるということです。
ものの見え方が変わってくれば、自分の日常や周囲の状況が変わり、
延いてはその人の人生観や価値観にも
影響を及ぼす可能性がでてくるということです。
私はここに、このセミナーの最大の重要性を感じています。

あらましはこんな感じの本です。
もしよろしかったら是非Amazonででも注文して読んでみてください。
ついでにカスタマーレビューも書いていただけたらもっとうれしいです。
皆さんからのご意見を参考にしながら、
今後も、悩みや問題を解決するためのコミュニケーションスキルを
学びたいと思っている人たちに
大いに役立つ本を書き続けていきたいと思っています。
ありがとうございました。

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ジャンル : 本・雑誌


プロフィール

黒丸尊治

Author:黒丸尊治
もともと心療内科医でしたが、縁あって今は緩和ケア医として仕事をしています。もともと、コミュニケーションや「心の治癒力」に大変興味をもっており、今はホリスティック医学にもかかわっています。どちらかというと、のんびり屋でマイペースです。あまり人と同じことをしたくないという、天の邪鬼なところあり。
ホリスティックコミュニケーション実践セミナーHPはこちら。
http://holicommu.web.fc2.com

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