ホリスティックコミュニケーション実践セミナーで思うこと

2009年12月22日19:14

ホリスティックコミュニケーション実践セミナーをはじめてから
まる一年が経過した。
準備的な意味合いで開催していたセミナーも含めると
まる二年、計6回のセミナーをしたことになる。

当初は心の治癒力を引きだすための様々な質問の仕方など、
テクニックを教えたいと思い始めたのだが、
やっているうちにテクニックは二の次だと思い始めた。
もちろん、最初の入り口としては
具体的なものがあった方がよいので、
その意味ではテクニックも必要だ。

しかし本当に大切なのは
ものの見方だと言うことに途中で気づいた。
つまりクライエントの持っている様々な問題を聴くのだが、
その際にどこに焦点を当てながら聴くかという、その視点だ。
ポイントは「できていること」や「できそうなこと」に注目することだ。
その人の潜在的な可能性、すなわち心の治癒力に焦点を当てるということだ。

クライエントは延々、自分がいかに辛いか、苦しんでいるかについて
話をする傾向がある。
それはそれでしっかりと聴いてあげる必要がある。
しかし、それだけでは問題の解決には結びつかないのだ。
クライエントの中に埋もれている可能性に目を向けなくてはいけない。
それをうまく引きだすことで、自ずから問題解決への道が開ける。

先ずそのような視点を持っている必要がある。
その視点があってこそ、初めてテクニックも生きてくる。
更に言うならば、そのような視点がありさえすれば
実は事細かなテクニックはそれ程重要ではないということだ。

テクニックを教えさえすれば、問題を解決できると考えていた私にとって
これは目から鱗の大発見であった。
ただ、その視点を養うのはそう簡単ではない。
人には長年培ってきた見方の癖というものがある。
ついつい原因探しをしてしまう癖や
クライエントの辛い感情に入り込んでしまう癖、
自分の価値観と合わないようなことを言われたら
それは違うのではないかと思ってしまう癖など
ものの見方の癖は人それぞれだ。

そのようなものの見方も必要なことはあるが、
それだけではいつまでたっても解決にはなかなか結びつかない。
どうしたらいいのだろうか、という思いが、
いつまでもグルグル回っているだけだ。

そこに、その人の可能性に焦点を当て、
それを引きだすような質問をしてみようという視点があったならば、
状況はガラッと変わるのだ。
そのような視点がもてるようにトレーニングをする機会が、
このセミナーなのだという考え方を今は持っている。

このような視点がもてるようになると、
自分自身にも変化が起こってくる。
自分の日常生活におけるものの見え方も変わってくるのだ。
今までと同じような環境にいたとしても、
何か違ったように見えてくる、
または今まで見えなかったものが見えるようになってくる。
その結果、自分の行動にも変化が起こってくる。
自ずと自分の日常が変わってくるというわけだ。

このような日常での体験をしてもらいながら、
このセミナーで言っている、可能性に目を向ける視点が
いかに重要なのかを体験的に学んでいただく。
そのような思いで、このセミナーをやっている。

是非、このような体験をしながら、
ホリスティックコミュニケーションを身につけてもらいたいと思っている。
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テーマ : セラピー&ヒーリング
ジャンル : 心と身体


プロフィール

黒丸尊治

Author:黒丸尊治
もともと心療内科医でしたが、縁あって今は緩和ケア医として仕事をしています。もともと、コミュニケーションや「心の治癒力」に大変興味をもっており、今はホリスティック医学にもかかわっています。どちらかというと、のんびり屋でマイペースです。あまり人と同じことをしたくないという、天の邪鬼なところあり。
ホリスティックコミュニケーション実践セミナーHPはこちら。
http://holicommu.web.fc2.com

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