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心のあり方を考える

2020年01月30日17:28

京セラの名誉会長である稲盛さんの
JAL再生物語の本を読んだことは
以前にも触れました。
その後、その関連本を何冊か読みました。

「稲盛和夫最後と闘い~JAL再生にかけた経営者人生」
「JALの奇跡~稲盛和夫の善き思いがもたらしたもの」
「心。人生を意のままにする力」
今回読んだのはこの三冊です。

実は稲盛さんの前著「生き方」は、
ずいぶんと前に読んだのですが、
あまりにも当たり前すぎることが
書いてあるだけで、
全く面白くなかったという印象がありました。

ただ、今回の「心。」も、
当然のごとく、心の持ち方の大切さ、
つまり「利他の心」「感謝の心」「謙虚な思い」
といった、誰もが大切だと思う
心の大切さをくり返し書いています。

もしも、この本を最初に読んでいたら、
「また精神論か。心が大切なのはわかるけど、
そんな心を持とうと思っても
持てないのが人間なんだよなあ」と、
前回の「生き方」同様、
どこか冷めた目で読んでいたと思います。

でも、今回はJAL再生の物語が
いかにして成し遂げられたのか、
マンネリ化したJALの社員を
どうして活性化し、やる気にさせたのか、
稲盛さんの考え方や行動を本で知ることで、
心の大切さが単なる精神論でないことが
よくわかりました。

だからこそ、今回「心。」を読んだとき、
自分の中に染みこんでくるものがありました。

稲盛さんは、
会社経営は、一人ひとりが
経営にかかわっているという意識と、
正しい「考え方」を持つことの
大切さを強調しています。

正しい「考え方」とは、
人間として正しい考え方であり、
ウソをつかない、人のために役立つ、
弱いものいじめをしない、欲張らない、
といった初歩的な道徳律のようなものです。

しかし、このようなものを押しつけられても
誰も実行しようとは思いません。
実際、最初は幹部を集めて、
「経営12か条」の講義の中で、
正しい「考え方」の話をしても、
みんなどこか他人事のように
話を聞いていたと言います。

しかし回を重ねる毎に雰囲気がわかり、
みんなの意識にも変化が現れ、
そして、JALの社員みんなが
大きく変わっていったのでした。

なぜ、ここまでJALは変わったのか。
それは、稲盛さんの熱意と本気さです。

もちろん、最初からみんなが
やる気になっていたわけではありません。
反発する人や冷めた目で見ている人が大半でした。

でも、稲盛さんが根気よく話をし、
その話を聴きていたメンバーの一人が、
ある日、目覚めたのでした。

「自分が間違っていた」と気づき、
そのことを、みんなの前で堂々と言ったのです。

その一言で、雰囲気が変わりました。
多分、多くの人が稲盛さんの
言っていることに共感はしながらも、
自ら進んで協力しようという行動にまでは
移せなかったのでしょう。

しかし、一人が「やる!」と宣言したら、
潜在的にいた賛同者が一気に動き出したのです。
組織が動くというのは
こういうことかもしれないなと思いました。

稲盛さんには熱意と本気さがありました。
だからこそ、80歳にもなろうかという年齢で、
みんなの反対を押し切ってまで、
なおかつ無給でJALの会長などに
就任しようなどと思うわけがありません。

「利他の心」「感謝の心」「謙虚な思い」といった思いだけでは
人はついてきません。
そこに熱意と本気さが伴っていたからこそ、
人はついてくるようになったのではないでしょうか。

逆に、熱意と本気さだけでも
独りよがりになってしまうため人はついてきません。
常に自分の行いを振り返り、
相手のことを考えると姿勢があったからこそ、
人はついてきたのであり、その結果として
JALの再建は成し遂げられたのだと思います。

そんな視点から自分を振り返ると、
なんともお恥ずかしい限りです。

稲盛さんの爪の垢でも
煎じて飲まなくてはならないくらいです。

これを機に、もう少し真剣に、
これからの自分の人生と心のあり方について
考えていきたいと、
一連の本を読んで思った次第でした。


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やる気が先か、行動が先か

2019年12月23日06:47

人はやる気があるから行動に移せると
思っている人が多いようですが、
実際にはその逆で、
行動するからやる気が出てくるのです。

もちろん、やる気や意欲があれば、
当然、勉強でも仕事でも行動に移せます。

だからこそ、やる気が先で
それに行動が伴うと思いがちですが、
しかし、ほとんどの場合、そうではないことは、
われわれが日常生活の中で
よく経験するところです。

例えば、掃除や片付けなど、
気が乗らないことは、
なかなかやる気が起こりません。

たいていの場合、
嫌々ながらも仕方ないからやるというのが
実際のところだと思います。

ところがいざやり始めてしまうと、
何か知らないけどペースに乗って、
いつの間にかやり遂げてしまうといった経験は
誰でもあると思います。

つまり、行動を起こせば、
あとからやる気がついてくるということです。
これは、コペルニクス的転回です。

よく、「楽しいから笑うのではなく、
笑うから楽しいのだ」と言われますが、
これも同じことです。

笑うという「行動」をとることで、
自ずと楽しいという「心」が
ついて来るようになるという意味です。

このように、行動には、
人の心に変化をもたらし、
意欲や楽しさというポジティブな心の状態を
引きだす力があるのです。

では、どうしたらやる気よりも先に
行動を起こすことができるのでしょうか。
これにはコツがあります。

それは、
それくらいならできるかもしれないと思える程の
「ほんの小さな行動」から始めればよいのです。

例えば、夕食後の食器洗いなども、
なかなかやる気にならないことの
代表選手だと思いますが、
最初から全部やろうと思うと、
うんざりしてしまい、
なかなかやる気が起こらず、
ついつい先延ばししてしまいがちです。

ところが、
「お皿を一枚だけ洗う」というのであれば、
それくらいならやってもいいかなと
思えるのではないでしょうか。

そう思えたのであれば、
お皿を一枚洗うという「行動」は
取ることができます。

一枚洗ったら、
もう一枚くらい洗ってもいいかと思い、
二枚目を洗えるかもしれません。

二枚目も洗ってしまったら、
ついでにもう少し洗ってしまおうと思い、
気がついたら全部洗い終わっていたということは
十分にあり得ることです。

このように最初の一歩をできるだけ小さくし、
それくらいならできるという気になる「行動」を
設定するのがポイントです。

しかし、そうは言われても、
人はつい欲張ってしまい、
「これくらいできたらいいなあ」という、
ちょっと背伸びをした「行動」を
設定しがちなのです。

例えば、資格試験の勉強を
しなくてはいけないと思いながらも、
なかなか手がつけられないというのも
しばしばある状況です。

これなども、
毎日30分勉強するなどと決めても、
なかなか手がつけられず、
ついつい先送りしてしまい、
今日はやめて明日にしよう、
ということになりがちです。

とにかく、
「それならできる」と思えることでない限り、
行動には移せないのです。

例えば、「机を前にして座る」とか、
「テキストを開く」とか、
その程度からで十分です。

それができて初めて、
勉強がスタートできるのですから、
先ずその準備をすることが、
「行動」の第一歩です。

椅子に座ってテキストを開くことまでできれば、
次の段階で初めて、
「先ずは1分だけテキストを読む」
という「行動」を設定すればよいのです。

とにかく人は、
第一歩を踏み出すまでが一番大変なのです。
最初の一歩さえ踏み出してしまえば、
あとは勝手に行動はついてきます。

だからこそ、
いかに第一歩を踏み出せるか、
そのための工夫が最も大切なのです。

私もこの方法を利用することで、
ブログを週二回(このブログです)、
書くことができるようになりましたし、
机や部屋の片付けも
毎日できるようになりました。

何を「ほんの小ささ行動」に
設定したかというと、
ブログは「毎日50文字は書く」、
片付けは「毎日何か1つだけ片付ける」、
たったこれだけです。
でも、その威力はすごいものがありました。

まずは、やる気よりも行動です。
そのためには、ほんの小さな第一歩を
上手に設定することです。

皆さんも是非やってみて下さい。


縦縞が見えない仔猫

2019年12月03日17:14

人間の脳の神経細胞は、
生まれてから2~3歳までの間に
外界からの様々な刺激を通して、
爆発的に増加し続けます。

その際、どのような刺激が加わるかにより、
脳の神経細胞の増え方が変わってきますが、
実はここに重大な問題が潜んでいます。

50年以上前に行われた、
仔猫を使って行われた実験が
その危険性を示唆しています。

仔猫を数匹、生まれてから5ヶ月間、
真っ暗な部屋に閉じ込め、
1日1回、半分の仔猫を
黒白の縦縞に覆われた筒に
残り半分は黒白の横縞に覆われた筒に入れます。

つまり、仔猫の半分は縦縞だけを目にして過ごし
半分は横縞だけを目にして過ごすことになります。

やがて通常の部屋に移されたとき、
仔猫たちはひどく混乱し、
モノと自分との距離感が
つかめない状態になります。

そこで仔猫の脳の活動を調べたところ、
縦縞の環境にいた仔猫の脳は、
横縞に対して何の反応も示しませんでした。

同様に、横縞の環境にいた仔猫は
縦縞に対しての反応がありませんでした。

つまり、生まれてからの最初の数ヶ月間で
接っしていなかったものに対しては、
脳が実質的に「見えていない」状態に
なってしまうことを示しています。

さらに驚くことに、
この現象は不可逆的でした。
つまりその後、普通の環境に戻しても、
脳の視覚野の領域の機能は戻らず、
縦や横の縞が
「見えない」状態のままだったのです。

この実験でわかることは、
新生児~乳児~幼児に際に受けた環境刺激により、
脳の発達状態が大きく変わるり、
その影響は生涯残るということです。

もちろん、生まれたての赤ちゃんを
縦縞や横縞だけの世界で育てるなんてことはできませんが、
例えば、拘束や虐待といった状況に
長い間置かれるということはあり得ます。

このような場合は、
脳に何かしらの影響が出ることが予想されます。

実は、今問題になっているのが、
乳幼児のスマホでの遊びです。

1~2歳の子どもであれば、スマホを触り、
ある程度の操作することができます。
それにのめり込んでしまうと、
脳の発達に悪影響が出る可能性が指摘されています。

そのため2歳まではスマホを触らせないように
すべきだということが言われています。

脳の発達のことを考えるならば、
遊びにせよ、環境にせよ、人とのかかわりにせよ
子どもにはできるだけ多くの刺激を受ける経験を
してもらった方がよいことは
様々なところで指摘されています。

その意味では依存性を形成してしまい、
外部からの刺激を極端に狭めてしまう
スマホやゲームへの接触は、
ある程度年数が経ってからの方がよいことは
言うまでもありません。

時代や生活環境が大きく変わってしまった今日、
子どもたちの脳を守ることも
真剣に考えなくてはいけない日が来るのは、
そう遠くないように思います。

皆さんはどう思われますか。



シンポジウムの舞台裏

2019年10月23日17:24

令和元年10月6日に開催された
ホリスティック医学シンポジウムin関西2019が
無事終了しました。

先ずはホッとしています。
でも、今回は本当に苦労しました。

実は、今回のシンポジウムは、
全てが決定し、チラシが印刷されたあとから
演者やテーマが変わるという
前代未聞の迷走をしてしまいました。
それには理由があります。

当初は瀬戸内寂聴さんと
ホリスティック医学協会の名誉会長である
帯津良一先生の対談をメインに据えましたが、
これは寂聴さんの健康問題により
あえなく頓挫してしました。

シンポジウムを開催する場合、
先ずは日程と会場を押さえなければなりません。
大物二人の演者をよぶのであれば
それなりの会場が必要だと考え、
今回のサーティホールを押さえました。

ここは1200人を収用できる大ホールですが、
過去に5回も使用経験があり、
ここを使うことには抵抗はありませんでした。

ところが、会場は押さえたものの、
考えていたメインの演者が来ないのであれば、
それに代わる演者やテーマが必要になります。

ここからが茨の道のはじまりでした。

実は、いろいろな事情があり、
環境=文化アクティビストの辻信一先生は
最初から決まっていました。

辻先生の専門である「環境」を
意識していたこともあり、
テーマや演者を選ぶにあたり、
多少の足かせになっていた可能性はあります。

だいぶ悩んだあげく、
テーマを「Spiritual Happiness
~何が人を幸せにするのか」としました。

演者は柏木哲夫先生と夏苅郁子先生が
引き受けて下さったので、
この二人に決定しました。

これで男性2人、女性1人が決定しました。
実はもう一人、インパクトのある女性を
呼びたいと思い、
吉本ばななさんと瀬尾まなほさんに
連絡を取りました。

しかし吉本ばななさんは、
テーマにそった話ができないという理由で、
瀬尾まなほさんは、
寂聴先生の健康問題が不安なので
先の予定は立てられないということで
両者ともに断られてしまいました。

思い悩んだあげく、
スタッフの一人から、
フラのYosei Maluhia辻さんを呼んで
パフォーマンス&トークというかたちで
やってもらうのは
どうかという提案がありました。

「動」の要素も入る方が
刺激的でよいのではと考え、
最終的にこの4人に決定したのが
6月末のことでした。

チラシを作成しHPも開設し、
申し込みを受けられる状態になったのが
7月中旬でした。

例年なら申し込みの受付を開始すると、
毎週、数十名の申し込みがあるのですが、
今回は毎週数名の申し込みしか
ありませんでした。

その結果、7月末までの申し込みが
6名しかいないという惨憺たる状況でした。
さすがに、これには焦りました。

こんなに反応が悪いのは何が問題なのか、
どうすればよいのかをみんなで話し合った結果、
テーマの見直しと、
もう一人、知名度のある演者に
来てもらうことにしました。

テーマは、わかりにくい英語を省き、
サブタイトルの「何が人を幸せにするのか」も、
もっと気を引く文言に変更することにしました。

その結果、
「ホリスティック幸福論
~こころ、からだ、いのちを幸せにする方法」
に変更しました。

そしてもう一人の演者ですが、
今から新たな人というのは難しいので
再度、瀬尾まなほさんと
交渉することにしました。

瀬尾さんの場合、
寂聴さんの健康状態が
先々どうなるかわからないという理由で、
講演を断られた経緯があります。

そうであれば、本番2ヶ月前ならば
ある程度見通しはつくので、
今なら講演を
受けてくれるのではないかという思いから、
再度交渉をしたところ
なんとか了承してくれました。

寂聴さんへの講演依頼のときを含めると
交渉は3回目でしたが、
あきらめない気持ちが大切だと
つくづく思いました。

テーマを変え、瀬尾まなほさんが、
スペシャルゲストとして
特別講演をして下さることになったため
急きょチラシとホームページを
作りなおしました。

しかしここでまた問題が生じました。
実は、少しでも集客につながればと思い、
講師の先生が他のところで行う講演の会場で
チラシを配らせてもらう許可をいただきました。

旧バージョンの地味なデザインのチラシに比べ、
新バージョンのチラシは
瀬尾まなほさんの写真を大きく取り上げ、
華やかで目立つチラシにしました。

ところが、その新しいチラシを見て、
夏苅先生から「心配です」というメールが
来たのでした。

と言うのは、夏苅先生の講演に来られる方は、
精神疾患をもった患者さんや
その家族であることが多く、
旧バージョンのチラシは
落ち着きがあってよかったのに、
新しいチラシは明るすぎて雰囲気が合わないと
言われてしまったのです。

瀬尾まなほさんは
スペシャルゲストという位置づけだったので、
あえて目立つようにしたのですが、
言われてみれば
少々目立ちすぎの感がありました。

そこで、夏苅先生関連の講演会では
旧バージョンのチラシを配ることにし、
また、もう少し瀬尾まなほさんを抑え気味にし、
文字の色やデザインを多少変更したチラシを
再度作り直しました。

ですから、チラシは3種類存在し、
ホームページも3回作り直したことになります。

そんなこともあり、
チラシとチケットに書いてある
テーマやデザインが
全然違うという珍現象まで
起こってしまったのです。

そんなことで8月もバタバタしており、
8月末でも、まだチケットの申込みは
30名程度でした。

一方でスタッフの人たちも
身近な人に対しては手売りでチケットを
売ってくれていました。

本番1ヶ月前の9月に入ってから、
ようやく申し込みが増えてきて、
毎週20名程度の申し込みがあり、
最終では118名になりました。

またスタッフの手売り分が
114枚ありましたので、
チケットは合計で254枚
売れたことになります。

当初の目標が500名でしたので、
実際にはその半分でしたが、
最初の悲惨な状況を考えると、
よくここまで持ち直したと思います。

シンポジウム開催の裏では
こんなバタバタ劇が展開されていたのでした。

何はともあれ、
ご協力頂いた方々、
シンポジウムに来て下さった方々、
心より感謝申し上げます。
本当にありがとうございました。



ホリスティック医学シンポジウム開催!

2019年09月25日08:35

いよいよ10月6日に大阪で開催される
ホリスティック医学シンポジウムの本番が迫ってきました。
現在、その準備に追われています。

テーマは、
「Spiritual Happiness(ホリスティック幸福論)
~こころ、からだ、いのちを幸せにする方法」
です。
https://www.holistic-kansai.com/2019sympo/

もうひとつのブログで、
各演者の詳細についてはご紹介したので
興味のある方はそちらを見ていただくとして、
ここでは違った視点から各演者を紹介させて頂きたいと思います。

瀬戸内寂聴さんの美人秘書である瀬尾まなほさんには、
「寂聴先生に教えてもらった幸せになるためのコツ」という演題で
特別講演をしてもらいます。

瀬尾さんは6月に結婚され、
いま幸せに真っ只中にいるのではないでしょうか。
講演の最初には、寂聴さんとの生活を映した8分程の映像も
見せていただけるとのことで、これも楽しみです。

以前から、寂聴さんに自分の子供を見せたいと言っていたので、
もしかしたらすでにおめでたということも考えられます。
もしそうであれば、当日教えてもらえるかも知れません。

また、淀川キリスト教病院の柏木哲夫先生には
「ホスピスケアから見える幸せのかたち」というテーマで
お話しをして頂きます。

先日、がん患者さんの会で
柏木先生が講演をされるとのことで、
ご挨拶がてらお伺いしてきました。

それにしても柏木先生はユーモアがあります。
ホスピスでは多いときには1日に4~5人の患者さんが亡くなります。
そんな日々が続くと、さすがの柏木先生も
重い空気に押しつぶされそうになるようです。

そんな時に出会ったのが川柳で、
これにより心が和み、救われたとおっしゃっていました。
以来、川柳を作り続け、新聞に投稿し掲載されたものも
50以上あります。

「腹割って 話してわかった 腹黒さ」
「いい匂い 客が造花の 鉢に言う」
「いい人だ だが悪いときに 現れる」
「表紙には 親展とある ファクシミリ」

当日の講演でも、
いくつか川柳を交えながら、
様々な幸せのかたちがあることを
お話し頂けると期待しています。

児童精神科医の夏苅郁子先生は、
今回のシンポジウムの開催に当たり、
多大なるご協力を頂きました。

夏苅先生は、この1ヶ月で4回ほど
関東や関西で講演をされるほどの人気者です。
もっとも多くは、精神科関連の患者会やその家族向けですが、
そこで今回のシンポジウムの案内をして下さったり、
チラシも配って下さいました。

ご自分がとても辛い経験をされている夏苅先生ですが
人との関係や言葉で傷つき、憎しみ、虚無感は、
その後の人との関係や言葉で癒され勇気をもらったと言います。

自分が精神科の患者になったときに、
医者から出される大量の薬にずいぶんと苦しんだ経験もあり、
その経験から、薬や医者ではなく「人との関係」が
患者さんを癒し助けるということを実感し、
今はご自分の診療所でご主人と一緒に
日々の診療やケアに当たられています。

夏苅先生の講演は、不幸のどん底から
どのようにして癒され、救われたかという実体験に基づく話ですので
説得力があります。
直接本人から、その話を聴けるのが今から楽しみです。

もう一人の演者は、文化人類学者の辻信一先生です。
今回の演者の中では、異質の存在と言ってもいいでしょう。
辻先生は、スローライフとかスローメディスンといったことを提唱され
それを実践されている先生です。

実は、辻先生の話には大変興味を持っています。
というのは、幸せを考える場合、
心の持ち方や考え方がとても重要であることは十分にわかりますが、
そこに大きな影響を与えるのが「環境」です。

環境と言っても、自然環境や住環境、社会環境、治療環境など
様々なものがありますが、
それらはすべて「つながり」と言い換えてもよいでしょう。

「環境」は人の心に大きな影響を与えているにもかかわらす、
医療でも心理の世界でもあまりそのことは強調されません。

今回の演者も、辻先生以外の方々は
個々人との「つながり」は強調されると思いますが、
広い意味での「環境」にまでは言及さる方はいないと思います。

だからこそ、辻先生の視点や考え方が
このシンポジウムのテーマである「幸せ」を考える上で
とても重要になってくると思っています。
その意味でも、辻先生の講演は楽しみです。

最後は、フラダンスとトークをして下さる
Yosei Maluhia辻さんです。
フラダンスと言っても、観光用のフラダンスではなく、
ハワイに古くから伝承されている精神的、神秘的で
スピリチュアルな存在の古典フラです。

講演ばかりが続くので、
途中、少し趣を変えたものを挟んでもよいのではという思いから、
お呼びしました。

観光用のフラダンスはよく見ますが、
古典フラを見るのは初めてです。
神秘的な雰囲気を醸し出すという古典フラを
ぜひ見てみたいものです。

最後は、私が司会でパネルディスカッションをします。
演者の話を上手に絡ませながら、
いかに本質的な部分を引きだすかがポイントです。

毎回そうですが、自分が講演をするよりも
パネルディスカッションの司会の方がずっと緊張します。
実りある話し合いができるように
しっかりと司会を務めます。




プロフィール

黒丸尊治

Author:黒丸尊治
もともと心療内科医でしたが、縁あって今は緩和ケア医として仕事をしています。もともと、コミュニケーションや「心の治癒力」に大変興味をもっており、今はホリスティック医学にもかかわっています。どちらかというと、のんびり屋でマイペースです。あまり人と同じことをしたくないという、天の邪鬼なところあり。
ホリスティックコミュニケーション実践セミナーHPはこちら。
http://kuromarutakaharu.com

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