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人間関係の問題を解決するためには

2018年12月30日06:46

ストレスを感じることの
最も大きな原因は人間関係の問題です。
家庭にせよ、職場にせよ、プライベートにせよ
人間関係の問題は人と関わる限り
必ずと言ってよいほどつきまとってくる問題です。

ではこの人間関係の問題を解決するためには
どうしたらよいのでしょうか。

人間関係に関する書籍は山ほど出版されていますが、
その多くはコミュニケーションスキルや傾聴の重要さ、
話の仕方や伝え方といった対人関係の基本技術や
感謝や思いやり、相手の立場で物事を考えることの重要さなどについて
書かれているものがほとんどです。

しかしこれらの小手先だけのテクニックだけでは
本当の意味での人間関係の問題を解決することはできません。
なぜならば、人間関係の問題は最も重要な点は、
自分自身が変わることにあるからです。

そうは言っても自分自身をそう簡単に変えることはできません。
感謝の気持ちを持ちましょうと言われても、
あまり好きでない人に対してはそんな気持ちにはなれません。

先ず大切なのは自分を知ることです。
人間関係で問題になるのは、ほとんどの場合、
怒りやイライラ、嫌悪感といった
相手に対するネガティブな感情と
自信のなさや自己否定的な思いといった
自分自身に対するネガティブな思いです。

先ずはこれらをしっかりと見つけることが大切になってきます。
私たちは日常で、イライラしたり怒ったりしたりする
「きっかけ」となる出来事があります。

例えば自分勝手な人の振る舞いに直面したときとか、
自分を批判されたときとかが代表的ですが、
その時はムッときますし時には喧嘩になるかもしれません。

でも一人になったときにその時のことを思い出し、
自分の感情の裏にはどのような「思い込み」や「感情」が
あるのかをじっくりと見つめる必要があります。

するとそこには、
「人は自分勝手に振る舞うべきではない」という「思い込み」や
「自分のことを理解してもらえずに悲しい」という「感情」が
見えてきます。

そのように、怒りやイライラの裏にある
メッセージに目を向け、それを意識化することを繰り返すだけで
怒りやイライラは自然と薄らいできます。

また自己肯定感が低い人も
人間関係のトラブルに巻き込まれやすく、
それがさらなる自信の低下につながるという
悪循環にはまることになります。

このような人たちの自己肯定感をどうしたら
高めることができるのでしょうか。

先ず第一に、「できたこと」や「心地よいこと」に目を向け、
それを意識化し、自分で自分をねぎらってあげたり、
心地よさを十分に味わうという作業をしていくことです。

それはどんな些細なことでもかまいません。
例えば「今日は1時間仕事に集中して取り組めた」
「休日にゆったりとショッピングを楽しめた」
「道端に咲いていたコスモスがきれいだった」
といった具合です。

このような小さな肯定感の積み重ねが
少しずつ自己肯定感を高めていくのです。

こういった小さなことの積み重ねが、
少しずつ自分の内面に変化をもたらし、
それが延いては人間関係の問題にも
よい影響を与えるようになるということです。

対人関係でのスキルを学ぶのは、
このような内面をある程度高めたあとにするのであれば
それなりに有効だと思います。

皆さんも試してみてはいかがでしょうか。


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自由意思による選択は幸か不幸か

2018年11月30日13:19

私たちの日常は選択の連続です。
着るものから食べるもの、
どの仕事からかたづけるのか、
休みの日は何をするのか等々、
選択の繰り返しの日々を送っています。

数あるものの中から、
自分の意志で選択ができるということは
自分にとって最良のものを
選べるわけですから
とても幸せなことのように思われます。

ところが、実はそこに様々な誤解が
存在しているのです。

例えばインドでは今も
両親が結婚相手を決めるということは
普通に行われているようですが、
そのような取り決め婚と恋愛結婚とでは
どちらの方が幸せなのでしょうか。

実はこの調査は
ラージャスターン大学の心理学者
ウシャ・グプタとプーシバ・シングにより
すでにインドで行われています。

インドのジャイプール市で、
50組の夫婦を対象にしたものですが、
このうちの半数は取り決め婚、
つまり親が相手を決める結婚であり、
残りの半数は恋愛結婚でした。

結婚期間は1年から20年と
開きがありましたが、
どちらの方が幸せなのかを調査しました。

すると面白い結果が出ました。
恋愛結婚をした夫婦のスコアは、
結婚期間が1年以内の場合は91点満点中
平均70点でしたが、
結婚期間が長くなるにつれ
スコアは徐々に低下し、
10年を越えると40点しかありませんでした。

一方取り決め婚の夫婦は、
結婚したときは平均で58点と
それ程高くはなかったのですが、
期間が長くなるにつれスコアが上がり、
10年を越えた時点では
68点になっていたのです。

結婚相手くらい、
自分で決めたいと思うし、
それができなければとても不幸だと
思われがちですが、
長い目で見ると、
現実は必ずしもそうでもないようです。

確かに、恋愛結婚はたいていの場合、
減点方式で相手を評価することになるので、
結婚年数が長くなれば長くなるほど、
相手への評価は下がる傾向にあります。

一方、取り決め婚の場合は、
最初は、あまり期待して
いなかったかもしれませんが、
次第に相手のことがわかってくると、
お互いの理解が深まり、
最初の頃よりも幸せを強く
感じるようになるのかもしれません。

この場合は、加点方式で相手を
評価している可能性があります。

どのような評価をしているにせよ、
自分の意志で選択した結婚が、
選択の余地がない取り決め婚よりも
幸せを感じるとは限らないということです。

仕事もそうですが、
自分がやりたいと思って始めた仕事でも、
実際にやってみると、
思っていたのと違っていたとかいうことは
よくあります。

逆に、思ってもいなかった仕事を
せざるをえなくなったにもかかわらず、
やってみると結構面白くなり、
いつの間にやりその仕事が大好きに
なったということもあります。

自分の意志で選択するのか、
人に言われたままに従うのか、
どちらがよいのかなんて、
そう簡単には言えないものなのです。


テーマ : モノの見方、考え方。
ジャンル : 心と身体

幸福な気分とミラーニューロン

2018年11月01日17:59

人の脳にはミラーニューロンという
神経細胞があると言われています。
これは、他者の行為や行動を見て、
あたかも自分も同じことをしているかのように
反応する神経細胞です。

例えば、人が笑顔で微笑んでいるのを見ると、
自分も自然とうれしくなり、笑顔になったり、
人が泣いているのを見ると悲しくなったり、
スポーツ観戦をしていると自分も興奮してくるのも、
ミラーニューロンによるものだと言われています。

また人の話を聴いて共感できるのも、
相手の体験を、自分が体験したかのように感じるからであり、
これもミラーニューロンが関係していると言われています。

日常や職場でもそうですが、
楽しそうにしている人が傍にいると、
自分も楽しい気分になりますし、
周囲にイライラしている人がいると、
自分にもそのイライラがうつってしまい、
なんかイライラした気分になったりします。

先日、親戚の結婚式がありました。
それに先立ち、二人のアルバムを作成するための
写真撮影会がありました。

私も少しだけ撮影現場を覗かせて頂いたのですが、
そのときの二人の幸せそうな笑顔を見ていると、
こちらまで本当に幸せな気分になってきました。

笑顔には病人をも癒す力があります。
以前、呼吸状態が悪い患者さんがおり、
とても苦しそうにしていたのですが、
その患者さんのところに、
赤ちゃんを連れて行き見せてあげたところ、
先程までの苦悩表情が一瞬ウソのように消え、
笑顔になったのです。

赤ちゃんの純真無垢な笑顔は、
苦痛の真っ只中にいる患者さんの表情をも
笑顔に変える力があるんだと驚いた記憶があります。
これもミラーニューロンの働きによるものかもしれません。

このようなことからも、他人の行動や行為に接することで、
私たちは少なからず影響を受けていることがわかります。

逆の立場に立ったならば、
私たちの振る舞いや感情が、
相手にも伝染するということです。

自分がハッピーだという思いを持っていれば、
周りもハッピーにすることができるのです。
そのためにも、先ずは自分が少しでも
ハッピーな気分になることから初めてはどうでしょうか。

例えば、誰かの笑顔に触れるとか、
癒される風景を思い浮かべるとか、
そんな身近なことでかまいません。

先ずはそんなことから初めるのはどうでしょうか。


ノーベル賞報道に対する喜びと心配

2018年10月02日16:26

先日、ノーベル医学生理学賞が発表され、
京都大学特別教授の本庶佑さんが受賞しました。
彼が発見した免疫にかかわるタンパク質「PD-1」が
今話題の新薬である「オプジーボ」の開発につながっています。
日本人がまたノーベル賞を受賞できたということは
とても嬉しいことです。

2011年にはラルフ・スタインマンが
樹状細胞の役割を解明したということで、
同じくノーベル医学生理学賞を受賞しています。
こちらは、樹状細胞がんワクチン療法という、
オプジーボと同様、
がんに対する免疫療法の開発につながっています。

ただし、樹状細胞ワクチン療法は、
保険診療では認めてられていないため、
すべて自由診療による治療になります。

そのため治療を受けるとなると全て個人負担となり、
施設によっても異なりますが、
治療費は1クール数百万円かかります。

一方、オプジーボは保険診療で受けられる治療なので、
患者さんの負担は実際にかかる費用の1割~3割になります。
当初オプジーボは、年間3000万円以上かかる薬でした。

今は薬価の値下げによりだいぶ安くなり、
来月からはさらに値下がりしますが、
それでも、1回30万円前後はかかります。

これを2週間に1回、治療を受けるのですが、
仮に1年間続けたとすると約720万であり、
1割負担だとすると患者さんは年間72万円の支払いになり、
月々6万年程度の支払になります。
残りの費用は健康保険で賄われることになり、
それらは国民の税金により支払われることになります。

樹状細胞ワクチン療法のように、
治療を希望する人が全額負担するのと異なり、
医療保険で賄われる治療に関しては、
患者さん自身にはあまり負担がかからないかわりに、
国民みんなの税金でその負担を受けることになります。

治療が高額になればなるほど、
医療保険で支払われる額も高額になり、
そうなると、いずれは国民健康保険制度が崩壊することにも
なりかねません。

今は、ノーベル賞を取ったことで
オプジーボのよい面ばかりに目が向けられていますし、
その勢いに乗って、今後はさらに
オプジーボで治療されるがん患者さんも増えてくると思います。

もてはやされればされるほど、
どんどん医療費は高騰し、国の財政を圧迫することになります。
みんながノーベル賞受賞を喜んでいるのを見て、
ちょっと心配になってしまうのは私だけでしょうか。


人はみな不完全で未熟な存在

2018年09月02日17:44

私は、人はみな不完全で未熟な存在だと思っています。
どんな偉い人でも、
人間としての欠点を持っているのが普通ですし、
愛だけ善だけで生きていけるほど、
世の中は甘くないと思っています。
一見、聖人君子のような人格者のように見える人でも、
家庭内ではとんでもない暴君だったりするケースも
少なからずあります。
人間なんてそんなもんです。

また、自分を磨き、高め、
成長させることの大切さもよく言われます。
私も、それは大切だと思うのですが、
ただ、高い目標を掲げ、
がむしゃらに頑張っている人の中には、
空回りや挫折を繰り返して、
なかなか前に進まない人も少なくありません。
気張りすぎても頑張りすぎてもうまくいかないのです。

その点、私なんかは結構気楽に、
かつ周りのことをあまり気にすることなく、
自由気ままにやっています。

例えば、服装はほとんど気にしませんし、
身だしなみもかなりいい加減です。
ひげの剃り残しは当たり前ですし、
穴の空いた靴下を履いていても気になりません。

電車に乗るときは、必ず4人掛けの椅子に座り、
靴を脱いで前の座席に足を載せて座っています。
傍から見たら、かなり行儀が悪いと思われるでしょうが、
この姿勢が一番楽にすごせるので、
いつもそうしています。
もちろん、空いているときだけですけど。

よく飲みに行ったりもしますが、
一般的な居酒屋が一番居心地よいです。
たまに料亭やホテルのコース料理などを
食べる機会もありますが、
この畏まった感じが、窮屈で嫌いです。
私はそんな人間です。

私が定期的に開催している
ホリスティックコミュニケーション実践セミナーでも
参加者の皆さんから、
「セミナーの雰囲気がとてもゆるいから居心地がいい」
とよく言って頂きます。

またセミナーでは、私の身近で起きた出来事や、
頭にきたこと、失敗してしまったことなどについても、
よく話します。

家庭では妻とよく喧嘩をしますし、
病棟でもナースと言い合いにあることもしばしばです。
でも、それが人間だと思っていますし、
またそれが私の生の姿でもあります。

ただ、そのような話をオープンにした方が、
参加者は逆にホッとするようです。
参加者の人たちからすれば、
コミュニケーションを専門に教えている先生は、
どんな場面であってもコミュニケーションを上手に取り、
喧嘩やもめ事なんて、ほとんどないに違いないという
思い込みがあるようです。

しかし実際には、私もごく普通の人間なので、
皆さんと同様、全てにおいてうまく
コミュニケーションがとれるわけではありません。
頭に来ることやむかつくことだってよくあります。

そんな自分であることをはっきり伝えることで、
真実みや人間らしさが伝わるせいか、
逆に信頼感や安心感を持ってもらえるようです。

自分は欠点も多く、まだまだ未成熟な人間だということを
前提にして話をする方が、
ヘンな隠し立てをしなくてもすみますし、
自分を無理に飾り立てることもないので、
ストレスがたまらなないしとても楽なのです。
いくら装っても、そんなものすぐにばれます。

時々、一生懸命でまじめな参加者の方から、
「先生のように生きられたら、本当に楽だろうなって思います」
と言われることがありますが、
確かに、そう思います。実際楽ですから。

ただ、いつもお気楽に過ごしていくだけでは、
どこか物足りなさや、成長しているという実感が持てません。
だからこそ、いい加減さやお気楽さをベースに置きながらも、
自分を変えるために、やれそうなことがあれば、
それにはチャレンジしていこうと思っています。

あくまでも、これならできるかもしれないと
思えることにチャレンジするのであって、
むやみやたらと高い目標を立てて、
それに向かってが一路邁進するなどという 
しんどいことはしたくありません。

そこが私は重要だと思っています。
決して理想論や高い目標を追い求めるのではなく、
身の丈にあったことをやっていけば
それでよいと思っているのです。

また、自分は不完全で未熟な人間であることを自覚しつつ、
気楽に振る舞いながらも、
その上で、自分を成長させる上で必要だと思うことは
無理をしない程度に自分のペースでやっていく。
そんな生き方が私には合っています。

皆さんはいかがでしょうか。



プロフィール

黒丸尊治

Author:黒丸尊治
もともと心療内科医でしたが、縁あって今は緩和ケア医として仕事をしています。もともと、コミュニケーションや「心の治癒力」に大変興味をもっており、今はホリスティック医学にもかかわっています。どちらかというと、のんびり屋でマイペースです。あまり人と同じことをしたくないという、天の邪鬼なところあり。
ホリスティックコミュニケーション実践セミナーHPはこちら。
http://kuromarutakaharu.com

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