医学部の学生実習

2018年07月04日18:08

毎年、学生実習があり、
私がいる緩和ケア病棟にも
医学部の学生が実習に来ます。

彼ら、彼女らに、患者さんとの関わりを通して、
緩和ケアの考え方や医療におけるものの見方などについて
毎回話をしたり、質問に答えたりしています。

そこでいつも感じるのは、学生のうちはみんな、
患者さんを「人」としてかかわる視点を持っているのに、
医者になると患者さんのことを「病んだ肉体」と
見なすようになってしまうんだなということです。

学生の時は、医学の知識があると言っても、
まだ実際の経験がないので、患者さんに対する見方は、
ほとんど一般の人と変わりません。

つまり、患者さんの思いを大切にするとか、
こちらの考えを一方的に押しつけてはいけないとか、
ごく当たり前な考え方を持っています。

しかし医者になり、実際に治療に携わるようになると
その思いはどこかに飛んでしまい、
自分が身につけた医学の知識や
先輩医師に教えてもらったことが絶対で、
患者さんという、医学の素人が持っている思いや考えなどには
あまり耳を貸さなくなってしまうのです。

なぜならば、医学部で学ぶことは膨大であり、
そのほとんどは、当然のことながら病気に関することです。
病気の種類や原因、診断方法、治療の仕方など事細かく学び、
医者になればさらに専門的な勉強をしながら
実際の治療にあたることになります。

そのような、「病気」のことしか頭にない環境の中で
長年過ごすことになるので、
患者さんが「病んだ肉体」にしか見えなくなるのも
無理からぬことだと思います。

医学部の環境もそうですし、
また医者になってやることもそうですが、
とにかく患者さんを診ると、
ほとんど「病気」のことにしか目が向かず、
患者さんの思いや家族の心配などは、
病気を治すこととは関係ないと思っているのか、
スルーされてしまうことがしばしばです。

そんな、病気にしか目を向けない医者に対して
時々、文句を言ったり、怒り出したりする患者さんもいます。
そんな患者さんは「へんな患者」「厄介な患者」
「モンスターペイシェント」と呼ばれるようになり、
医者からはかなり面倒がられ、嫌われることになります。

患者さんの思いに目を向けず、
自分の思いを一方的に患者さんに押しつけていることが、
患者さんの怒りを買っているというのに、
そのことに気づける医者はほとんどいません。

その一方で、中には患者さんの思いを大切にするという感覚に
少しずつ目覚めていく医者がいるのも事実です。
最初の10年くらいは、治療をすることに夢中で、
なかなかそのような思いにはならないのですが、
ある程度経験を積んだ頃に、ちょっと痛い目にあったり、
医療ミスで患者さんを悲しませたりした経験をすると、
それをきっかけに、患者さんの思いを大切にすることの重要性に
気づく医者がいるということです。

もっとも、そのようなことを考え、
自分の在り方を変えなくてはと思ってくれる医者は
かなり善良な医者です。
どんな経験をしても、そのようなことなど考えることなく、
最後まで患者さんを「病んだ肉体」にしか見えない医者も
たくさんいます。

病院実習に来る医学部の学生には
今のような話をよくするのですが、
今日話したことは、10年くらい後になって
思い出してもらったらいいと言っています。

と言うのは、学生の時には、
患者さんの思いを大切にするというのは
あまりにも当たり前すぎて、
その重要性がまだピンときません。

さらに医者になったら、しばらくは医療に専念し、
先ずは一人前の医者になってもらわないと話しになりません。
ですから、とりあえず5~10年は
一生懸命に経験を積むことが必要です。

その頃には、色々悩んだり考えたり
壁にぶつかったりすることもあるので、
そのときに、私の話を思いだしてくれたら、
それで十分だと言っています。

実習に来てくれた学生が、将来行き詰まったときに
私の話を思い出してくれることを願いつつ、
これからも学生実習を続けて行こうと思っています。



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ジャンル : その他

道東の旅(その3)

2018年06月04日12:54

(続き)
最終日の4日目は、
いつものように朝のウォーキングから始まり、
いけないと思いながらも
つい食べてしまうバイキングの朝食をすませ、
まずはワッカ原生花園へと向かいました。

ここも当初の予定にはなかったのですが、
時間の関係もあり、予定を変更して急きょ行くことにしました。

ワッカ原生花園は
サロマ湖を形成した砂州に広がる
全長10kmもある広大な原生花園であり、
300種類以上の草花が咲く、
海浜植物の一大群生地なのです。

せっかくだからと思い、
レンタサイクルを借り
何十年ぶりかで自転車に乗りましたが、
サドルがちょっと高かったせいか、
足を上げてもまたげず、乗るのにちょっと苦労しました。
でもサドルを調整してもらったら、
足も届くようになり、よかったです。

30分程で、西端まで辿り着くことができました。
この砂州は、左右をサロマ湖とオホーツク海に
挟まれているのですが、
なぜか、井戸水が涌く場所があり、
その水を飲むこともできます。

たまたま、職員の人が見回りに来ており、
その人が「こちらの水は衛生上、塩素を入れていますが、
そちらは本当のわき水なのでおいしいですよ」と
教えてくれました。

実際、ガイドブックに載っているのは、
塩素入りのお水の方で、
これを「井戸水」として紹介されており、
もちろん飲むこともできます。

そこから10mほど離れたところにある、
本当の井戸水の方には、
「この水は飲めません」という張り紙がしてありましたが、
職員の人たちは、こちらの方が天然だからおいしいよと言って、
飲んでいました。
実際、味がまるで違い、
天然水のおいしさを存分に味わわせてもらいました。

そこから再び逆方向に自転車を走らせ、
広大なオホーツク海を左手に見ながら、
砂丘の道を走り続けました。

しかし、ふと気づいたのですが、
300種類以上の草花が見られると書いてあるのですが、
どれも6月中旬以降に咲くものばかりであり、
今の季節ではほとんど花が咲いていないのです。

見られる花と言えばタンポポだけでした。
タンポポを見にここまで来たんではないんだけどなあと思いつつも、
季節が季節なだけに、仕方ないですね。
まあ、久々にサイクリングができたからよしとしました。

その後は、サロマ湖展望台に行きました。
舗装がされていない山道をガタガタ言わせながら登り、
標高376mの幌岩山山頂にある展望台に到着、
ここからはサロマ湖の全貌が見ることができます。

先程行ってきた細長い砂州の向こうに広がる
オホーツク海もバッチリ見え、
それらの大自然を一望できるというのは
格別なものがありました。

さて、次なる目的地は
かみゆうべつチューリップ公園です。
ここは、だだっ広い敷地に色とりどりのチューリップが
ところ狭しときれいに並んでいました。

とにかく何を見ても、
北海道は規模が大きいですよね。
360度、何万という数のチューリップに囲まれた光景は
これまた何とも言えない雄大さを感じました。
ここは見られる時期が限られており、
今年の見頃は5月12日~31日までだったので、
私たちが行ったときが一番よい時期だったということでバッチリでした。

そのあと、すぐ近くにある「太陽の丘えんがる公園」にも
足を伸ばしました。
ここは1000万本のコスモスが、
あたり一面に咲き誇ることで有名なところでしたが、
お客さんは、私たちを含め4人だけでした。

それもそのはず、秋に咲くコスモスは
この時期には一本も咲いておらず、
ただ茶色の山肌が見えているだけでした。
その時期になると、観光客でごった返すのでしょうが、
その日は、1000台は停められそうな広大な駐車場に停まっていた車は、
私たちのを含め3台だけでした。
こちらはクシュンといった感じでした。

さあ、昼を過ぎたのでそろそろ空港へと戻ることにしました。
今回は女満別空港から帰る予定でしたので、
そこまで約1時間半、車を走らせました。
カーナビの案内通りに車を走らせていたのですが、
途中、崖崩れの影響で、一部の道路が通行止めになっていました。

やばいと思いながらも再度カーナビをセットすると、
今度は違う道を教えてくれたので、
14時には無事空港まで着くことができました。

今回の3日間の走行距離は約700km、
すごい距離を走ったものだとわれながら感心してしまいました。
車での旅は、日中にビールが飲めないので寂しいのですが、
自由に自分らの行きたいところにいけるという意味では
悪くはないなと思いました。

空港でチェックインを済ませ、出発の16時30分まで
2時間以上時間があったので、
空港レストランで思う存分、
ビールやワイン、日本酒を飲みながら
昼食を満喫させて頂きました。

あとは女満別空港から中部国際空港(名古屋)まで飛び、
名鉄と新幹線等を乗り継ぎ、21時前には無事自宅に到着しました。

今回はとても充実感のある旅行でした。
道東は今回で3回目でしたので、
来年は違うところに行きます。
また一年後が、今から楽しみです。
お付きあい、ありがとうございました。


テーマ : 国内旅行
ジャンル : 旅行

道東の旅(その2)

2018年06月01日15:47

(前回の続き)
3日目はいつものように
朝のウォーキングからスタートです。
阿寒湖周辺を軽く散歩し、
前日同様、バイキングの朝食をがっつり食べ、
8時には阿寒湖遊覧船に乗り、マリモを見て来ました。

355人乗りなのに、お客さんは私たち二人だけ!
なんか、すごく居心地が悪いなあと思っていたところ、
出発から5分後に、もうひとつの乗り場に船が到着、
ここで団体さんが50人程度乗ってきてくれたので、
やっと落ち着きました、よかった。

9時半には遊覧船から降り、
ブラブラと面白そうなお店に立ち寄りながら
買いものをしました。

そこで買ったのが、
ハート型のマリモと、ウンコの形をした磁石でした。
お土産としてはいいんじゃね。

11時からのアイヌコタン(集落)の劇場で上演される
アイヌ民族舞踏を鑑賞しました。
すごく見たかったというわけではないのですが、
ちょっと観光らしさを味わってみたいと思い、
立ち寄ることにしました。

30分程の上演でしたが、
観客は私たちを含め10名、
舞台で歌や踊りを披露してくれたアイヌの方々は6名と
とてもこぢんまりとしたものでした。

でも、アイヌ民族の歌や踊り、音楽に触れ、
なんかほのぼのとした心温まる時間でした。
因みに隣にいた妻は、眠気と必死に戦っていました。

11時半には阿寒湖を後にし、
もう一度摩周湖に行きたいという思いを捨てきれず、
今度は第三展望台に行きました。

この日も霧は発生しておらず、
摩周湖がきれいに見えました。
よいことなのか悪いことなのかわかりませんが、
でも景観は最高でした!

崖のように切り立った斜面が何とも雄々しく、
人気の第一展望台とはひと味違った
摩周湖を楽しませてもらいました。

そこから再び車を走らせ、
次なる目的地である美幌(びほろ)峠へと向かいました。
美幌峠は標高525mであり、ここの展望台からは
日本最大のカルデラ湖である屈斜路湖の全景を見ることができます。

眼前に広がる壮大な風景を眺めなら、
北海道に来たんだなあという実感を
改めて噛みしめていました。

この段階ですでに午後1時をまわっていたので、
美幌峠のレストランで昼食を取ることにしました。
大きなパネルに、おいしそうなメニューの写真が並んでおり、
私はかき揚げソバを、妻はいくら丼を食べることに決めました。

すぐ隣に自販機で食券を買おうと、
かき揚げソバのボタンを見つけると、
なんと1,100円とあるではないですか!
恐る恐るいくら丼を見ると、こちらは2,300円!

こんなに高い昼食を食べたのは初めてです!
と言うとウソになりますが、
でも単品での値段としては
ベスト3くらいに入るのではないでしょうか。

さすがの妻も、値段の高さを見て、
違うのにしようかなと言っていましたが、
ここは太っ腹なところを見せないといけないと思い、
せっかくだからたべればいい、
と言って初志貫徹してもらいました。
観光地だから仕方ないですよね。

ビールが飲めなかったのが少々心残りでしたが、
ここで十分エネルギーを充電したところで、
次なる目的地である「ひがしもこと芝桜公園」へ。

ここは斜面一面にピンク色の芝桜が
絨毯のように敷き詰められており、
その広大さに圧倒されました。
遊覧車にのり山の頂上までのぼり、
そこから階段を歩いて出発地点まで
戻ってくるまで約1時間、
十分に芝桜を楽しませてもらいました。

そして本日最後の観光地である
メルヘンの丘に向かいました。
黒澤明監督の映画「夢」のロケ地にもなったところで、
とても有名なところであるにもかかわらず、
カーナビでは出てこないではないですか。

仕方なく、すぐ近くであろう
道の駅メルヘンの丘へカーナビをセットし無事到着。
その500m先が、メルヘンの丘であることを確認し、
再度車を走らせました。

たった500m先ですから、すぐにわかるかと思ったのですが、
それらしきところがないなあと思いきや、
ふと、横を見るとメルヘンの丘がありました!

でも、小綺麗に整ったちょっとした丘という感じで、
今まで走っている車から見えていた、
だだっ広い牧草地や広大な草原の風景に比べると、
なんか肩すかしを食らわせられた気がしました。
カーナビでも出てこないはずだな、などと思いながら、
ここは1分の滞在時間のみで、すぐに車に乗り込みました。

これで3日目の予定はすべて終了です。
あとは本日の宿泊地である
サロマ湖湖畔にあるホテルに直行しました。
予定ぴったりの5時半にホテルに到着、
ゆっくりと温泉につかり、疲れを癒し、
6時半から本日のメイン?である夕食の時間となりました。

ここの食事は先日のとは異なり、
抜群においしかったです!
私の大好きな魚介類がふんだんに使われた料理が
たくさん出てきたので、それだけで満足でした。

特に感動したのが二品目の料理。
通常はきれいに整った舟盛り当たりが出てくるのでしょうが、
ここは違いました。

氷を敷き詰めた大きなお皿の上に、
殻のついたままの生牡蠣が四つと帆立が二つ、
さらにホッキ貝もありました。
極めつけは私の大好物のウニですが、
なんと、木箱一杯に敷き詰められたウニが
そのまま出てきたではないですか!

今までウニというと、どこへ行っても
申し訳程度の量しか出てこず、
それをチマチマ食べながら楽しむというのが常でしたが、
いや~こんな木箱のままのウニを食べるなんて、
生まれて初めての経験でした。

これだけで、今回の道東の旅の目的は
達し得たと言っても過言ではないくらい、
このウニには感動しました!

普段は、ウニは嫌いだから食べないと言っていた妻も、
このウニは新鮮でおいしい!これなら食べられる!と言って、
パクパク食べるではないですか!
まあ、二人前として出されたものなのでいいんですけど‥

ウニと言えば日本酒なので、
いつもは3杯は確実に飲むビールをこの日は1杯で切り上げ、
すぐさま冷酒を注文、その後さらに熱燗も注文、
その後に出てきた料理にはワインが合いそうだったので、
ワインも飲んでしまいました。

妻もよほどおいしかったのか、
今日は殊の外上機嫌で、あれこれ話をしていました。
この2時間だけで、1年分の夫婦の会話をしたような気がします。
それくらい、今回の料理はおいしかったです!

そんなこんなで、3日目も無事終了!
あとは最終日を残すのみとなりました。
(続く)


道東の旅

2018年05月25日18:53

今週の5月21日から24日まで
北海道の道東を旅行してきました。
年1回、3日半だけ完全休暇をもらい、
妻と二人だけで旅をすることを
この8年間続けています。

道東と言っても広いので一気には回れず、
そのため今回が三回目です。

さて、今年も釧路空港に降り立ち、
女満別空港から飛び立つというルートは同じで、
あとは今までいっていないところを中心に
レンタカーを使って回ってきました。

1日目の午前中は病棟で仕事をし、
午後には携帯の電源をオフにしいざ出発です。
携帯もつながらない完全休暇の始まりです。
これだけでウキウキします。

新幹線で東京まで移動し、
羽田から釧路空港に到着したのが18時頃でした。
そこからバスに乗って
ホテルに着いたのが19時前頃でした。
今回は「くし炉あぶり家」という
炭火焼きのお店に行きました。

夜の釧路の町は、ほとんど人通りもなく
さぞかし人もいないだろうと思いきや、
このお店は比較的大きいにもかかわらず
ほぼ満席の状態でした。

カウンターの席に通されたのですが、
ここには何と肘掛け椅子が置いてあるではないですか!
肘掛け椅子に座りながら
カウンターで飲むなんて初めてでした。
一般的な居酒屋さんなのにちょっと高級感がありました。

料理も、ホタテの刺身と帆立貝焼、黒はも、
あぶり野菜盛や串焼き、刺身の盛り合わせ等々、
どれもおいしく、さすがに「干し方三年、焼き八年」と
謳っているだけのことはあると思える料理ばかりでした。

また珍しいお酒もいくつかありました。
ビールを三杯飲んだあとは、熱燗を飲みたいと思い、
メニューを見ていると鮭ヒレ酒や蟹あぶり酒があったので、
これを注文して飲みました。
ふぐのひれ酒は有名ですが、鮭や蟹は初めてでしたが、
これはこれで、それなりの味わいがあってよかったです。

さらに珍しかったのが、ソバ焼酎のおでん汁割!
結果はと言うと‥何とも微妙な味でした。
きっと好みが別れるでしょうね。

十分に満足したところでお愛想、
二人で1万円ちょっとでした。
手ごろな値段で十分においしかったので大満足でした。

そのままホテルに歩いて戻り、
明日からの本格的な旅に備えて早めに寝ました。

2日目の朝食はホテルのバイキングでした。
普段は朝食を食べない私ですが、
旅行の時は当たり前のように朝食を食べます。
でもバイキングは嫌いなんです。
なぜならば、食べたいものがたくさんあるので、
つい食べ過ぎてしまうからです。
そうすると確実に太ってしまいます。
でも、まあ、いいか、1~2kgくらい太っても。

2日目は先ず列車で根室まで行きました。
各駅列車しかないので仕方ないですが、
2時間半もかかるんです。
米原~東京間を新幹線に乗っているよりも
時間がかかりました。

おまけに風景はほとんど同じで、
葉のない枯れたような木が延々と続く風景ばかりです。
時々停まる駅のほとんどは、当然のごとく無人駅で、
駅舎も味も素っ気もない大きな箱といった感じのものばかりでした。
一ヶ所だけ、電車の車両を形取った駅舎がありましたが、
もしかして使われなくなった車両を改造しただけ?と
思ってしまうような貧弱な作りでした。

まあ、これが北海道なんだな、と思いつつも
あまりにも単調な風景に飽きてしまい、
到着までの1時間程は、ナンプレをやって時間を潰していました。

根室に着き、すぐさまレンタカーを借り、
そのまま納沙布(のさっぷ)岬までGO!
道路はとても走りやすく、車もほとんど通っていないので、
自然と120km/hrくらい出てしまうんです。
高速道路よりもスピードが出てしまうというのは
ちょっと驚きです。

予想通り、納沙布岬はただの岬でした。
日本最東端の岬として有名ですがそれだけです。
天気がいいと北方領土のいくつかの島が見えるのですが、
この日はうっすらと見える程度でした。

その後、ガイドブックに載っていた、
春国岱(しゅんくにたい)・風蓮湖や
野付半島のトドワラとやらを見て来ましたが、
どこも薄暗い色の風景が続くばかりで、
ちょっとため息が出てしまいました。

特にトドワラは、地盤沈下によって
トドマツが海水に浸り、枯れているというところなので、
当然、枯れた木しかありません。
なんのために車で1時間半もかけて、
枯れた木を見に来たのだろうかと、
ふと侘びしさを感じる瞬間もありましたが、
これも旅行の記念だと気を取り直しました。

その後に行ったミルクロードや開陽台は
ちょっぴり観光気分が楽しめました。
ミルクロードは延々続くアップダウンのある直線道路で
ここは気分よく走れました。

またその近くにある開陽台も
周囲を全て見渡せるような高台で、
大自然の雄大な姿を感じることができる場所でした。

この段階で16時頃でした。
このまま本日の宿泊地である阿寒温泉に
直行してもよかったのですが、
少し時間に余裕があったので、
摩周湖に立ち寄ることにしました。

摩周湖は1回目の道東の旅でも行きましたが、
もう一度行きたいと思うほどきれいだったので、
今回も行くことにしました。

ご存じのように摩周湖は霧で覆われて
見えないことがしばしばですが、
前回も今回も霧はなく、
摩周湖の全貌がスッキリと見えました。

霧が晴れている摩周湖を見たカップルは
別れるという噂がありますが、
私たちはまだ大丈夫です。

摩周湖も見ることができたので、
あとは一路、阿寒温泉へ向かい、
予定の17時半ちょっきりに到着。

ちょっくら温泉につかり、
18時半からは、待ちに待った夕食の時間です。
旅行に行ったときは、昼間も必ずビールを飲むのですが、
今回は車を運転していることもあり、
昼間にお酒が飲めずとても寂しい思いをしていたので、
夕食の時間が本当に楽しみでした。

今日は、ずっと運転のしっぱなしだったので、
すごく疲れましたが、
夜のビールがあれば疲れなんて何のその。

料理も十分に堪能させていただきました、
と言いたいところでしたが、
今回は、そうは問屋がおろしませんでした。
先日の釧路の居酒屋さんの料理の方が
ずっとおいしかった気がします。

メインの黒牛のステーキも
なんか冷たかったし‥
出すのを忘れていたのを慌てて持ってきた?
何て思ってしまうほどで、
味も今ひとつだったので
申し訳なかったのですが残してしまいました。

まあ、料理には当たり外れがありますので、
仕方ありませんよね。
でも、おいしいビール、おいしい日本酒、
おいしいワインが飲めたのでよしとします。
ご馳走様でした!

ということで、あとは部屋に戻りバタンキュ―でした。
こうして2日目は終わりました。
(続く)


内向的な性格を楽しむ

2018年04月26日20:04

前回は「孤独のすすめ」について書きました。
今回は、それに関連する内向性について書きたいと思います。

私は、前回も書いたように
セミナーなどでは明るく楽しく話をしますし、
飲み会でもよく飲んで、よくしゃべります。

でも実は一人でいるときがいちばん好きなのです。
周りのことに気を遣うこともなく
自分の好きなことを自由にできるからです。
自分は外向的な性格か、内向的な性格かと言われたら、
間違いなく内向的な性格です。

一般的に内向的な性格よりも外向的な性格の方が
よいように思われがちですが、そんなことはありません。

確かに、外向的な性格の方が明るいし社交的で目立ちます。
それはそれでよいのですが、
内向的な性格にもよい点がたくさんあります。

例えば、じっくりと考えるのが得意だとか、
本を読んだり勉強や研究をしたりするのが好きだとか、
知的な作業やクリエイティブな活動が得意だとか、
自制心や思慮深さがあるといったような点が
内向性の長所と言えましょう。

ところが、このような内向的な性格であるにもかかわらず、
私のようにセミナーや飲み会の席では
なぜ外向的になるのでしょうか。

それは、人は自分が強い関心を持っていることには
雄弁になるからです。
私は心療内科医の時に心理療法のおもしろさに目覚め、
以来、コミュニケーションや心理療法に強い関心を持ち続けています。

その証拠に、16年程前に緩和ケア医になりましたが、
その間も心理療法への思いは忘れることができず、
それからもずっと自分なりに本を読んだりしていました。

つまり、私にとってコミュニケーションや心理療法は
自分が最も強い関心を持っているものだと言えます。
だからこそ、コミュニケーションのセミナーまで開催するようになり、
それを大いに楽しんでいるのです。

セミナーに参加している人たちからすれば、
私はとても社交的で外向的なように
見えるのかもしれませんが、
それはあくまでも自分がとても関心のあることについて
語っているからです。

皆さんも同じだと思います。
釣りや野球、音楽、料理、絵画、歴史と好きなものは人それぞれですが、
それがたまらなく好きだというテーマに関して話をしているときは
誰でも外向的になり社交的になれるのです。

ですから、内向的な人は
普段は一人で本を読んだり、考え事をしたりと、
内向性本来のよさを活かして、
それを十分に楽しめばよいのです。

その一方で、自分がとても得意なことに関しては
同じことに興味のある仲間と一緒に
大いに語り合い、大いに楽しんだらよいのです。
そのときは普段は影をひそめている
自分の中の外向性が大いに力を発揮してくれます。

全てのことに明るく社交的に振る舞うのは
内向的な人間に取っては苦痛以外のなのものでもありません。
ですから、そんなことはする必要はありません。

普段は内向的に振る舞い、
大好きなことに関しては外向的に振る舞うことができるのが
内向的な人間です。
その点を十分に理解した上で、
内向性を大いに楽んだらよいのです。

自分が内向的だと思っている皆さん、
大いに内向性を楽しもうではないですか。



プロフィール

黒丸尊治

Author:黒丸尊治
もともと心療内科医でしたが、縁あって今は緩和ケア医として仕事をしています。もともと、コミュニケーションや「心の治癒力」に大変興味をもっており、今はホリスティック医学にもかかわっています。どちらかというと、のんびり屋でマイペースです。あまり人と同じことをしたくないという、天の邪鬼なところあり。
ホリスティックコミュニケーション実践セミナーHPはこちら。
http://kuromarutakaharu.com

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